普通自動車の運転免許更新をしてみた Ver1.00

運転免許試験場ではなく最寄りの警察署&交通安全協会での免許更新である。

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 これは普通自動車の運転免許の更新を最寄りの警察署※と交通安全協会で行った記録である。

 優良運転者」区分での免許更新記録であり、これ以外に該当する場合は更新手続きの流れがかなり変わりますのでご注意下さい。今回は交通安全協会に「入会せずに」更新しました!

※ 新免許証の即日交付が出来ない警察署。

 免許更新申請にあたって必要な持ち物は、前回の更新の時と同じである。そちらをご参照下さい。

 更新時に必要な証明写真は、交通安全協会で撮影してもらうよりも事前に証明写真ボックスで用意していったほうが安くすみます。こちらは取り直しもできますし、最近のものでは美肌仕上げなどもあり、より納得のいく写真が撮影できるのではないでしょうか。

交通安全協会へ行く

 自動車を運転して平日午後2時頃交通安全協会の駐車場に到着した。駐車場の出入り口に守衛がおり、前を通り過ぎようとしたら呼び止められる。自動車のウィンドウを開けると守衛から紙を渡され、交通安全協会でハンコを押してもらうように言われた。以前に何度かこの駐車場を利用したが、守衛がいたこともなければ何かをもらうようなこともなかったのだが、どうしたのだろうか。ともかく、車を駐車場において交通安全協会へ徒歩で向った。

 玄関の自動ドアを入ると、当たり前ではあるが前回の更新の時とほとんど変わらないと思われる室内である。室内の奥には受付があり、手前には利用者が座るイス、その近くには大きな液晶テレビが壁に設置されていた。この液晶テレビは前回の更新の時にはなかったものかもしれない。

交通安全協会への入会を断る

 郵送されてきたハガキ受付の女性職員の「どうぞー」という声にせかされるように受付へ行く。事前に郵送されてきたハガキ2枚を渡すと、「交通安全協会へお入り頂けますか?」と聞かれたので、入らないと答えた。職員の態度が変わったりすると嫌だなと思いながら少しだけ申し訳なさそうに言ってみたのであるが、そのあと特に変化はなかった。新しい免許証を郵送で受け取るか聞かれたので郵送を希望した。すると、また前回同様に封筒に住所を書かされた。しかも前回よりも郵送の費用が100円も上がっていて、なんと1,000円! 収入証紙代3,100円と郵送費用1,000円で4,100円を支払った。住所氏名などを書き終えた封筒を受付へ渡すと番号札や領収証や収入証紙などを渡され、講習(ビデオ鑑賞)を待つように言われたのでイスに座った。

 一息ついて壁の大きな掲示板を見ると、更新した免許の郵送受け取りは優良運転者だけが利用できると書いてあった。改めて考えてみると郵送費用の1,000円という金額はひどいものである。郵送の費用は前回の免許更新時の記事でも書いたとおり、郵便料金は300円程度しかかからないはずなのだ。しかも前回よりも値上げされているのである。値上げの意味がまったく分からない。交通安全協会に入会しない人が増えたからだろうか? 別にこちらから頼んだわけでもないのに、免許証がIC化されたからだろうか? そういえば、免許更新申請書をもらわなかったが、警察署でもらうのだろうか? などと色々考えていたら講習を受ける人が3人ほど集まったらしくビデオのある小部屋へ呼ばれた。

おなじみのビデオ鑑賞

 安全運転BOOK小部屋に入り交通安全の本(右画像)などを男性職員から受け取ってパイプイスに座る。前回の更新時、本は二冊もあったが、今回は一冊のみ。民主党政権の時に行われた事業仕分けの僅かな成果であろうか。男性職員の挨拶の後にビデオ鑑賞。鑑賞の合間に男性職員のお話が少々。新しい免許証では本籍が記載されていないが、それはプライバシー保護のためであるとか、今のAEDは進歩していて音声ガイドで使い方を教えてくれるとか、AED自体が電気ショックを与えるべきかそうでないかを判断してくれるとか、そんな感じのお話であった。眠気を誘う講習が全て終わってから受付の女性職員に免許更新申請書は警察署でもらうのかと聞いてみたらそうだと言う。交通安全協会の玄関を出て警察署へ徒歩で向かう。前回更新の時と違って警察署の裏口が開いていない。遠回りをして警察署の正面玄関から入り右手にある受付へ。

警察署で免許更新申請書を作成

 運転免許更新申請書作成マシン受付の女性職員と話すと、まず免許更新申請書をそちらの機械でプリントして申請書を作成しろと言われた。後ろを振り返るとATMのような機械(左画像)がある。画面(左画像A)がタッチパネルになっており、指示に従って操作をした。途中で現在の運転免許証を右にある読み取り機(左画像B)へ挿入したり、4桁の暗証番号を2つ入力したりした。操作が全て終わると免許更新申請書と自分で設定した暗証番号の控えが機械の排出口(左画像C)から印刷されて出てきた。(良く覚えていないのだが、暗証番号の控えが出てきたのは一番最後ではないかもしれない)これで終わりならよいのだが、申請書には氏名など何も書かれていないので自分で書かなければならない。

 証明写真印刷された申請書を持って警察署の中央奥の物書きができる場所へ移動する。持参した証明写真1枚(右画像^^;)や交通安全協会でもらった収入証紙を申請書に貼り、氏名などを記入した。大した手間ではないのだが、慣れていないとやはり面倒である。せっかく免許が今回IC化されたのだから次回はもっと簡単になるのであろうか。多分ならないのだろう。それはともかく、作成した申請書や交通安全協会で返却された書類や現在の運転免許証を窓口に提出した。

 イスに座って待っていると周囲からいろいろな話が聞こえてくる。「さっきも説明しましたよね!?」受付の女性職員のきつめで大きな声に少し驚いてそちらを見ると、高齢の女性が窓口でオドオドしている。何もそんな言い方をしなくてもいいのに。私は、どうもこの警察署の慇懃無礼といった雰囲気が嫌いだ。犯罪者ならともかく、なぜ善良で臆病な一般市民が少しでも不愉快な思いをしなければならないのか。これは私も感じたことだが、受付の女性職員の話し方が、人にものをゆっくり正確に伝える感じではないのである。言っていることが聞き取れないことも一度あった。署内が絶えずざわついているのも聞き取りにくい一因であろう。

 憤慨しかけていたら、あまり待たずに適性検査(視力検査)に呼ばれる。受付に視力測定の装置が置いてあり、それを覗いてランドルト環の向きを答えた。乱視のため最後だけ少し不安であったが一発で合格。受付でさきほど提出した書類と小さな穴を多数あけられた運転免許証を返却され更新作業が全て終了した。交通安全協会に入会せず免許更新をすることができた。

問題は何か

 さて、今回の更新の問題を振り返ってみよう。一つは郵送費用の問題。郵送サービスを利用しなければいいが、忙しい人などはお願いしてしまうだろう。もう一つは講習の料金(免許更新手数料含む)の問題である。こちらも微妙に値上げしている。交通安全の本が1冊になり、値下げしてもいいぐらいだと思うのだが、免許のIC化はそれ以上にコストがかかるのであろうか。しかし、それならばよく分からないのが、値上げは4種類の講習(下表)で均一ではないということである。違反講習者の講習はなぜか200円の値上げで、優良と一般は300円なのである。講習料金の細かい内訳を知らないのではっきりと言えないが、どうも納得ができない。今回交通安全協会に入会しなかったのは正解であった。いろいろ納得がいかない以上、入会してこれ以上交通安全協会へ余分な料金を支払う必要などないのである。

新しい運転免許証が郵送で届いた

 新しい免許証が入って郵送されてきた封筒免許の更新手続きをした日から約2週間後、自分で宛先を記入した封筒(左画像)で、新しい免許証が郵送されてきた。前回の更新の時は定型郵便に配達記録を付けて送ってきたが、今回は簡易書留であった。ネットで調べてみたら、配達記録郵便はすでに廃止となっていた。代わりに新設された特定記録郵便は、受取人へ手渡しで届けるのではなく、郵便受けへの投函なので使うことができず、簡易書留に変更されたのであろう。これには何の問題もないと思われる。前回の更新時の郵送料金と比べてみると、簡易書留(¥300)-配達記録(¥210)で、差額は90円である。今回の郵送料金の100円値上げはこのためのようだ。10円余分に値上げされている理由は不明である。そして未だに高すぎる郵送料金の謎も残されたままである。この辺は前回更新時の記録で検証しているのでそちらを読んで頂きたい。作成された免許証を封筒に入れて郵送するだけで1通あたり600円ぐらい儲かるお仕事が存在するならば、会社を作って受注したいぐらいである。大儲けできるであろう。辛辣なことをいろいろと書いたけれども、交通安全協会が交通安全のために働いてくれていることもまた事実なので、お金持ちの方々は入会してあげてください。それ以外の方々は各自で判断して決めてください。


講習の種類と対象者

講習名対象となる運転者
優良運転者講習運転経歴5年以上、過去5年間に違反事故のない方。
一般運転者講習運転経歴5年以上、過去5年間に軽微な違反(3点以下)が1回で事故のない方。
違反運転者講習運転経歴5年以上、過去5年間に軽微な違反(3点以下)が2回以上の方。4点以上の違反又は事故のある方。
初回更新者講習運転経歴5年未満、過去5年間に違反事故のない方。又は軽微な違反(3点以下)が1回で事故のない方(軽微な違反が2回以上又は事故のある人は、違反運転者講習となります)

前回免許更新時の講習時間や手数料など

講習の種類講習時間手数料
優良運転者講習30分2,800円
一般運転者講習1時間3,150円
違反運転者講習2時間3,800円
初回更新者講習2時間3,800円

  ↓

今回免許更新時の講習時間や手数料など(なぜか値上げ)

講習の種類講習時間手数料
優良運転者講習30分3,100円
一般運転者講習1時間3,450円
違反運転者講習2時間4,000円
初回更新者講習2時間4,000円


旧運転免許証
旧運転免許証

  ↓

新運転免許証(本籍が記載されていない)
新運転免許証

この記事を書いた日から約5年前には、交通安全協会へ入会して運転免許の更新をしました。
この記事を書いた日から約5年後には、交通安全協会へ入会せず、新免許証の郵送受取サービスも利用せず、運転免許の更新をしました。
この記事の間違いなどにより、あなたが何らかの損害を被ったとしても、私は何の補償もしてあげられません。必ずこの記事以外の情報も収集し、すべて自己責任で行動して下さい。m(_ _)m
この記事は2013年5月頃に公開され、必要があれば改訂を重ね、現在に至ります。

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